人工芝に使われているプラスチック
人工芝の材料として使用されているポリエチレン樹脂・ポリプロピレン樹脂・ゴムについてご紹介します。
ポリエチレン樹脂について
機能とコストのバランスが良い
ポリエチレン樹脂は、機能とコストのバランスが良い汎用樹脂の一種で、ポリプロピレン(PP)と並んで私たちにとって馴染みのあるプラスチックの一つです。食品衛生性に優れているため、食品容器や包装材としても使用されていて人体や環境に対しての安全性が高いと言われています。
芝糸に使用される理由
弊社の人工芝の芝糸に使用されているプラスチックですが、様々なプラスチックがある中で選ばれた理由としては、先に挙げた安全性のほかに
成形性に優れる(設計通りのきれいで丈夫な芝糸が作りやすい)
機械強度に優れる(踏んだり引っ張っても切れない)
耐薬品性に優れる(洗剤やペットのおしっこがかかっても変色しにくい)
といった特性が挙げられます。
耐候性に優れている
これらの特性の他、重要な特性として耐候性に優れている点が挙げられます。耐候性とはプラスチック製品を屋外環境で使用した場合に、太陽からの紫外線や温度変化による影響(劣化)の受けにくさを示す指標で、屋外で使用される電線、パイプ、ロープなど製品劣化を抑えることが求められる製品にとっては非常に重視すべき性能です。
庭は過酷な環境
普段、私たちが普通に暮らしている自宅の庭ですが、日差しや雨風に常に晒されているため、実は樹脂製品にとっては非常に過酷な環境です。真夏や真冬には極端な温度変化も想定されます。そこに設置される人工芝のパーツの中でも芝糸(緑色の部分)は日光を直に受けて紫外線と温度変化の影響をもろに受ける部分です。この芝糸部分には、必要な性能と耐久性のある材料を使用しなくては、早い時期に色褪せを起こして見た目が悪くなったり、切れやすくなるなどして製品としての耐久性が十分保てなくなることは容易に想像できます。
ポリエチレン樹脂(PE)はきれいが続く
そこで、人工芝に美しさと耐久性を持たせるために弊社の人工芝の芝糸にはポリエチレンを使用しています。本来のポリエチレンの耐候性を更に強化するために特殊な添加剤を加えて製品化していますので耐久性は折り紙付きです。長い期間(景観目的で約10年)、お庭をきれいに演出するだけでなく、施工する際に併せて使用する強靭な防草シートと共に雑草対策として安心して活用いただけます。
ポリエチレン樹脂(PE)はきれいが続く
そこで、人工芝に美しさと耐久性を持たせるために弊社の人工芝の芝糸にはポリエチレンを使用しています。本来のポリエチレンの耐候性を更に強化するために特殊な添加剤を加えて製品化していますので耐久性は折り紙付きです。長い期間(景観目的で約10年)、お庭をきれいに演出するだけでなく、施工する際に併せて使用する強靭な防草シートと共に雑草対策として安心して活用いただけます。
ポリプロピレン樹脂について
ポリエチレンと並ぶポピュラーな樹脂
ポリプロピレンは前回テーマのポリエチレンと並び、日常生活の中でも非常に良く目にする汎用樹脂です。性質もポリエチレンと似た部分も多く、機能とコストのバランスが良くのも特徴です。食品衛生性に優れることから食品衛生法にも適合し、生体適合性も良いことから体内に埋め込む医療部品としても使用されています。
基布に使用される理由
弊社人工芝の基布(芝糸を縫い付けている布地)にはこのポリプロピレンを使用しています。材料として選んだ理由は、ポリエチレンと基本的に同じで前項で挙げた安全性のほかに
成形性に優れる(設計通りのきれいで丈夫な芝糸が作りやすい)
繰り返しの折り曲げに強い(踏んだり引っ張っても切れない)
耐薬品性に優れる(洗剤やペットのおしっこがかかっても変色しにくい)
外観がきれい
といった特性からです。
軽量で丈夫
ポリプロピレンはプラスチックの中で最も比重が小さく(軽い)、極めて加工性も高い上に、優れた強度を持っています。ですので、射出成形や押出機などの様々な加工方法によって、自動車部品、家電部品、フィルム、バケツなどの日用品の様な軽さと丈夫さが求められる製品に幅広く使用されています。
基布は縁の下の力持ち
人工芝のパーツの中でも、緑の鮮やかな芝糸に比べて、基布は文字通り陰に隠れて普段はほとんど人目に触れることのない地味なパーツです。しかし、もしかすると人工芝にとっては芝糸よりも重要なパーツとも言えるかもしれません。毎日踏まれても重みに耐えて破れたり形を崩すことなく、芝糸が引っ張られても掴んで離さず、下地の砕石の尖りも抑えて触り心地を良くする。人工芝の耐久性に重要な役割を担っているのが基布なのです。
ポロプロピレン基布で雑草を防ぐ
弊社の人工芝の想定使用期間は景観目的で約10年です。(10年を過ぎると直ぐに使用不能になるわけではありません)弊社人工芝の基布部分には、この長い期間の使用に耐える丈夫さを持ったポリプロピレンを採用、しかも二重に使って強化しています。ここまで品質&耐久性にこだわって製造していますので、施工時に一緒に設置する強靭な防草シートと共に最後まで雑草を抑えてきれいが続くお庭づくりのお手伝いができるのです。
ゴム(SBR)について
ゴムの代表選手スチレン・ブタジエンゴム(SBR)
SBRは様々な種類のゴムの中でも最も生産量が多く、広い範囲で使用されているゴムです。自動車のタイヤに使われているゴムというとイメージしやすいと思います。天然ゴムの代用品として開発され、弾性・強度・耐磨耗性などが優れていますので、各種タイヤ、履物、床タイル、コンベアベルトなど丈夫さが求められる製品に使用されています。
人工芝のどこに使われているの?
人工芝の基布(芝糸を縫い付けている布地)の裏側にSBRがコーティングする形で使用されています。この部分は、常に地面と接していますので、上から踏まれて重圧がかかり、場合によっては周囲より地面がわずかに凹んだ時には強く引っ張る力がかかる部分です。使用する材料に丈夫さが求められるのは言うまでもありません。
ボロボロにならない安定性
SBRはその特徴として、強く引っ張られても、繰り返し折り曲げられても破けにくい丈夫さのほかに、屋外(しかも常に地面に触れている状態)に長期間置かれていてもボロボロにならない安定性、耐久性があります。雨が降った場合、芝糸のある表面は比較的早い段階で乾きますが、SBRが塗られた基布裏面はその後も湿気に晒され続けますし、年間を通して極端な温度変化にも晒されますから、容易に劣化・分解してしまうような他のプラスチックでは人工芝の耐久性は期待できないでしょう。製品の価格を抑えようとすると、この辺の差になって現れてきます。
丈夫な基布で雑草を防ぐ
弊社の人工芝は景観目的で約10年という長い期間の使用を想定しています。(ただ、10年を過ぎると直ぐに使用不能になるわけではありません)その間、もし基布が劣化して穴が開いた場合、たとえほんの小さな穴だとしても雑草が生える可能性がグンと高くなります。そこで、弊社では基布裏面にゴムをたっぷりと使って基布に厚みをつけることで、裂けたり破けない耐久性を持たせています。小さな差に見えるかもしれませんが、表面の青々とした芝糸の美しさがずーと続くことに貢献しているのはもちろんのこと、強靭な防草シートと共に最後まで雑草を防ぐことにもつながっているのです。人工芝、外見は同じに見えるかもしれませんが、材質の差、製造方法の差は長期の使用で大きな差となって現れてきます。ご購入の時は価格のほかにも材質をちょっと確認してみて下さい。
ゴム(SBR)は丈夫で耐久性に優れた材料です。
弊社の人工芝は耐久性に優れているのできれいがずーと続き雑草も長期間を防ぎます。