人工芝を自分で施工する方法
家庭用の人工芝、最近では多くのホームセンターでも販売されていますね。耐久性などの品質の問題はありますが、とにかく初期費用を抑えたい方、気力&体力のある方、耐久性や仕上がり具合にこだわらない方はチャレンジしてみるのもおススメです。
(手間をかけたくない方、最高の仕上がりを求めたい方は施工専門業者・すごい人工芝にお任せ下さいね)
人工芝DIYの流れ
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今回、人工芝をDIYで施工する場所はこちら。駐車場の横の玄関アプローチです。
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初の人工芝設置に挑戦するのはこちらの女性陣。全員、DIY初心者です。
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必要な道具を揃えましょう
人工芝を設置するのに必要な道具。DIYでしたら家庭にあるもので十分です。
定規・スコップ・移植ゴテ・ハンマー・カッター・ハサミ・レンガ・油性マジック・養生テープ・ガムテープ・人工芝・防草シート・山砂(又は路盤材でもOK)・U字クギ・ジョイントテープ(人工芝同士の接合に使います)
写真はU字クギとジョイントテープ
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雑草や石を取り除いて下地作り
先ずは下地作りから。実は人工芝がキレイに仕上がるかどうかは地面のクオリティ-が大きく関係します。根気強く余計な砂利を取り除いたり、天然芝を剥がして地面が出てくるまできれいにしていきます。
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スコップを使って芝を剥がしているところ。人工芝の作業の中で一番の重労働かも知れません・・・。
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除草が済んだら、今ある土を少し取り除きます。深さは、土質にもよりますが、2~4cm程度です。この時、大きな石や木の根などの異物が残っていると、地面が凸凹になってキレイに仕上がらない可能性がありますから、出来るだけ取り除いて下さい。
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だいたい必要な量の土を取り除いたら、レンガを使って地面を打ち固めていきます。(転圧) この作業をしっかりやらないと、人工芝を敷いた後の地面が凸凹になって外観が損なわれたり、水たまりの原因になります。
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土を打ち固めた後、山砂を入れて更にレンガで打ち固めます。山砂を入れると水はけが良くなることが期待できます。特に地面が柔らかかったり、水はけが悪いお庭では、砂の代わりに路盤材(砕石)を使用することをおすすめします。山砂も路盤材もホームセンターで購入できます。
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下地作業が完了しました。なかなかいい感じに仕上がりましたね。ここまで来れば、作業全体の半分が終わったと言ってもいいでしょうね。
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雑草対策に不可欠!防草シートをカットしていきます
向きなどは関係ないので、設置しやすいところから敷いていきます。防草シートの幅は一般的に1mです。2m幅のものもありますが、現場での取り回しが楽な1m幅がおススメです。
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先ずは、施工範囲に対して防草シートを大きめに切りだして配置します。多くのお庭では、正方形・長方形に見えても僅かに長さが異なることが多いので、ピッタリの寸法で切り出すと、防草シートの端のが足りないことがあります。もったいない気もしますが、大き目に切り出して、その後、実際の敷地の大きさに合わせてカットしていく方法が効率的です。また、作業中、防草シートがずれてしまうことがあるので、適宜クギで固定して下さい。
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柱などの障害物がある場合は、ハサミで障害物の形に合わせてカットしていきます。
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障害物が邪魔になる部分は、ハサミなどで防草シートを押し当てるか手で折り曲げてて、その部分をカットしていきます。
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カットした部分、防草シートを重ねる部分は、ズレやメクレを防ぐためにガムテープなどで張り合わせます。防草シートを複数枚使う場合は、5~10cm程度重ねて、テープで張り合わせます。テープを使用することで入り込む光が減り雑草を抑える効果が高まります。
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花壇などの曲線部分も隙間が出来ない様にカットしていきます。
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曲線部分は難しい様に思えますが、基本的な作業は直線部分と同じです。ハサミなどで防草シートを押し当てて折り目をつけて、その部分をカットしていきます。
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いよいよ、人工芝!
防草シート同様、人工芝の寸法も大き目のものを用意します。隙間なく配置していきます。
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この時、防草シートはまだ余分な部分が残っている状態ですから、人工芝を置いてからキレイに揃えていきます。また、人工芝を配置する際は、芝目の向き(葉の向き)を揃えないと、色が異なる人工芝を使ったみたいにツギハギ状態になってしまいますからご注意下さい。
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柱などの障害物は、人工芝を手前で折り返して油性マジックなどで切る部分に印を書いておきます。
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印をつけたところを裏側からカットします。この時点ではザックリと切れていればOKです。
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余分な部分の仕上げを行います。出来るだけ隙間が出来ない様に丁寧にカットします。
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壁際なども同様にカットしていきますが、切りすぎると見栄えが非常に悪くなるので、油性マジックなどで印をつけて慎重にカットして下さい。
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次に、はみ出ている防草シートを加工していきます。余分な部分をカットするのが基本ですが、写真の様に折り曲げて人工芝の下に折り込むのもおススメの方法です。この方法なら切りすぎることもなく防草効果が発揮されます。
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カットが必要な部分には、油性マジック等で目印を付けます。
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切り取りは一度に行わずに、小まめに位置関係を確認しながら少しずつ行って下さい。
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長い直線部分を切るときは定規を使うと確実にカットできます。
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コンクリート枠に合わせてキレイにカットできました。この手順で他の部分も加工を進めていきます。
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曲線のカットに挑戦!
曲線部分の加工はちょっと難しいですが、地道にカットしていけばキレイにまとまります。
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少しずつ切れ目を入れて、人工芝と地面との間に隙間が生じない様に曲線に沿って敷いていきます。
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曲線部分に全て切り込みを入れると写真の様になります。
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人工芝をつなぎ合わせる
複数枚の人工芝を使う場合、つなぎ合わせる作業が必要になります。まずは芝葉が接着の邪魔にならにならない様に養生テープで仮固定します。
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人工芝同士の中央にジョイントテープを配置します。この時、片側だけ糊面のフィルムを剥がします。
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写真の様に養生テープで仮固定した側からテープ面に貼り付けていきます。シワが寄らない様に気を付けて下さいね。
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反対側も貼り付けて、養生テープを剥がします。つなぎ目が目立たなくなるように芝葉を手でなじませて完了です。
つなぎ目のコツ:人工芝同士の間を2~5ミリ離して接着すると、つなぎ目が目立たずキレイに仕上がります。(人工芝の種類、下地の状態などで変わりますので適宜調整して下さい)
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人工芝を固定していきます!
いよいよ最終段階、U字クギでの固定です。打ち込む場所は人工芝の外周部分、おおよそ30cm間隔で打ち込んでいきます。人工芝をつなぎ合わせた部分はしっかり接着されていますからクギ打ちは不要です。
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クギを打ち込む時に芝葉を避けて打ち込むとクギが芝葉に隠れてキレイに仕上がります。
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補強用の珪砂を入れる
(駐車場などの負荷がかかる場所)
駐車場など人工芝の上に負荷がかかる場所では、珪砂を使用することをおすすめします。外周(人工芝とコンクリート等の境目)に珪砂を敷き詰めることで人工芝のめくれを防ぐことができます。使用量は、1平米あたり、15kg程度(10mm芝の場合)。結構な量が必要になりますが、人工芝を長持ちさせるために、適宜調整しながら十分入れてください。
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完成!!
DIY経験のない女性陣でしたが、なかなかキレイに仕上がりましたね。皆さんも身近なレクリエーションのつもりで、ぜひチャレンジしてみて下さいね!